玉神輝美「光と水のノスタルジックアート」体験レポート

去る2012 年1 月28 日(土)に玉神輝美先生による「光と水のノスタルジックアート」の体験会が開催されました。
参加者の方から感動のレポートが届きましたのでお知らせいたします。

 

「光と水のノスタルジックアート」体験レポート 池上真己枝

Ikegami

ファンタジックな癒しの空間に吸い込まれていく様な作品。
「素晴らしい!!でも難しそう…。今日中に仕上がるのかしら…?」
体験が始まった途端、玉神先生の丁寧な説明がそんな思いを吹き飛ばしてくれました。
一人ひとりの質問に笑顔で答えて下さり、お教室の雰囲気も和らいでいきました。
とても細やかな転写にたじろぐ私たちに、「この作業はシンドイかもしれませんが、これが報われますよ。」
玉神先生のオリジナルな作業は想像もし得なかった方向に進んでいきました。大胆かつ巧妙なカラーの入れ方は、一気に緊張感に変わり、終に「報われる」という実感に至りました。
本講座ではオリジナルの技法、理論などを含めながら玉神先生の作品を学べるようです。何しろ皆さん、先生のお人柄と教えて下さる姿勢に大感激。とても好印象でした!!
新世界が学べるという期待を胸に今年3月から頑張りたいと思います。

 

「光と水のノスタルジックアート」体験講座を受講して…。岩田京子

Iwata

風景画の講座は少なく、「トールペインティングニュース」で玉神輝美先生の作品を拝見した時に、太陽の光が森の奥深く差し込みまばゆく輝く作風に引き込まれました。
 いつかこのような作品を描きたい…、と思い体験講座に応募しました。どんな作品を描くのか、楽しみに参加してみますと、三作品から選択出来、その中に私がいつか描けたらと思っていた作品があり、驚きと嬉しさでいっぱいになりました。
 私に描けるだろうかと思っておりましたが玉神先生の優しく的確なご指導の下で、実物にはほど遠いのですが、満足のいく作品を仕上げることが出来ました。これから始まる講座でどんな作品を描いていくのかとても楽しみにしております。


「私とトールペイント」菊地毅

Kikuchi

2012年一月末の「光と水のノスタルジックアート」玉神輝美先生の体験コースに参加しました。20数名いる生徒の内、男性参加者は私ともう一人の若者だけでした。
7年ほど前に、それまで趣味で弾いていたアコーディオンの音や曲想をビジュアル的にとらえて絵にしたくて、家にあったトールペイントの絵具を使い描き始めました。シャンソンやタンゴ、アイリッシュ音楽等をイメージしつつ描き、今では20数点になりました。
仲間とのコンサートやソロライブの際の受付やロービーの壁面にその絵を飾ってコンサートのムード作りをすることも増えました。その後、やはり基礎を学ぼうと雪村美左先生の講座を受け、そして今年は男性講師の指導でアクリル絵具を使った水彩画風、光と色のグラデーションを学んでみようと思ったのです。(講師は女性ばかりと思っていたので内心ホッとしていますが)
トールペイントはその素材が楕円のボードであったり、額付きボードであったり、自由で工夫次第でどんな素材にも描ける点、男性向きかと思うこともあります。ヨーロッパへの旅でも、そこでの生活の中で身近に目にすることがあり、振り返って日常の生活や趣味を通して描く対象はいくらでもあるような気がします。そんな可能性に応えて努力されている銀座ソレイユのスタッフの皆様、ありがとうございます。

 

「光と水のノスタルジックアート」
JCA公認初級講師 養成講座の初級コースが定員オーバーの為 追加クラスを設けました!

日 時 :2012年4 月3 日(火)より6 回コース
毎月第1 火曜日 10:00 ~ 16:00
受講料: ¥8,400(各回)
材料費:別途(予価¥2,000)
認定証: JCA 公認初級講師認定証をご希望の方は、発行料¥10,500(2年間有効 更新料¥10,500)協会運営費年間¥3,150 が必要となります。

(初級コースの後は中級6回、上級6回、マスター講師コース6回を予定しております。)

※詳しい資料のご請求はTel:03-3561-6041へお申込みください。

JCA公認講師 大募集!

奥田みきの「メルヘン・ファンタジーアート」第1期生 大募集!

(社)日本クラフトアート協会では、現在、「メルヘン・ファンタジーアート」の技法と魅力を普及していただける講師養成講座を開講中です。
ぜひ、あなたもJCA公認講師になり、「描く楽しさ」を伝えてみませんか。
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子供の頃読んだ絵本の様な世界。
一筆一筆重ねる度に、優しい世界が白い紙の中に描き出されて行く…、そんな楽しさを体験してみませんか? 
絵の題材には、「不思議な国のアリス」など、誰もが知っている物語を取り入れます。
人物や動物画など、経験のない方でも描きやすいように工夫されたメソッドや、様々な技法を取り入れることで、貴方だけの「メルヘン・ファンタジーアート」を描くお手伝いをいたします。

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奥田みき初の公認講師養成講座 初級コースの開講です!ぜひご参加ください。
(初級コースの後は中級6回、上級6回、マスター講師コース6回を予定しております。)

日時:2012年 6月26日(火)から毎月第4 火曜日 10:00 ~ 16:00
受講料:¥8,400(各回) 
材料費:別途
【認定証】 JCA公認初級講師認定証をご希望の方は、発行料¥10,500(2 年間有効 更新料¥10,500)協会運営費年間¥3,150 が必要となります。

※詳しい資料のご請求はTel:03-3561-6041へお申込みください。

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奥田みきプロフィール
東洋美術学校卒業。イラストレーター、ファンタジーアーティストとして活動中。幻想的なファンタジーアートや柔らかな花やメルヘンの世界を描き、その作品は多くの装丁や企業カレンダー等に採用されている。カルチャースクールや専門学校でイラストの講師も勤める。日本児童出版美術家連盟会員、日本メルヘン・ファンタジー協会会員。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~miki-o/

 

Vol.5 〜2 級ストロークの評価〜

第5 回2級ストロークと3級ストロークの違いは何でしょう

 この検定講座では、検定の意義や、クリティークシートの大切さを、お伝えしております。前回まで、実際に3 級の方の作品をお借りして、具体的にどのような点を見ているのかについて書いてまいりました。今まで、ベールに包まれているかのように、わかりにくかった検定で行われている審査の一端が、ご理解いただけたのではないかと思います。
 今回は、昨年2 級のストロークカテゴリーにエントリーされ、合格には届きませんでしたが、よく学ばれていらっしゃる方の作品を、お借りいたしました。
 いつもながら、快くご理解ご協力いただき、皆様のために作品をシェアしてくださって、頭の下がる思いでいっぱいです。こういった方々のご協力があってこそ、この講座も、とてもわかりやすく充実した内容を、多くの方にお届けすることが出来るのです。本当にありがとうございます。
 さて、審査は通常、2 級ストロークから始まることが多いのです。なぜでしょう。2q
 2 級の応募者の方は、既に3 級に受かっていらっしゃる方です。3 級の基準、覚えていらっしゃいますか?ある程度の基本的な技術力です。つまり、2 級に応募されるものは、基本的な技術力が評価されている方の作品ということになるのです。しかしながら、まだ勉強をしている途中の方たちです。色のことに関しては、ある程度の知識を要求されますが、それほど厳しい評価はされません。
 最初私は、2 級の基準がよくわからず、審査が最も難しいと思っていました。どのくらいが許容範囲で、どの程度厳しく見るのか、さっぱりわからなかったからです。
 3 級で75%の出来栄え、つまり合格作品は、2 級の65%にあたります。それは、1 級の55%です。各級ごとに、ほぼ10%ずつスライドしていくと考えてよいでしょう。
 では、3 級に受かった方は、全員75%以上取っているので、2 級では65%以上取れるのかというと、必ずしもそういうわけでもありません。毎年違う図案が発表され、さらに3 級より2 級の図案の方が、複雑になっているからです。
 3 級応募作品には、アートのような作風から、始められたばかりにお見受けできるものまで、実に様々な作品が集まります。なかなか点に結びつかない個性的な作品でも、少しでも、評価できる部分を汲み取って、なるべく点がつくようにと、拝見していくのですが、クリティークシートに照らし合わせて審査をしていくのが、とても難しい作品に出会うことも、稀ではありません。
 一方、1 級作品は、75%が合格ラインですから、25%分完璧である必要はないのですが、合格してしまえば、もう二度と同じカテゴリーで審査を受ける機会がありません。そういった意味でも、作品から、その方がどのくらい色について理解されていて、確実に表現に結び付けることができるかという部分を判断していく難しさがあります。
 3 級、2 級、1 級の違いや仕組みが少しご理解いただけましたでしょうか?こういったわけで、2 級に提出される作品は、一定基準をクリアされていて、勉強もある程度進んでいるので、1 年ぶりに行われる審査は、ここから始まることが多いのです。
 では、実際に作品を拝見しながら、2 級ストロークに求められているものを考えていきましょう。
 とっても丁寧で、きれいに描かれていますね。仕上げのニスも良く出来ています。3 級に求められる技術的なことは、きちんとこなされています。3 級合格者の方が描かれた作品、本当に美しいでしょう。
 ここからが、2 級の評価です。色、明度、彩度といった色彩について、どのくらい表現できているかを見ていきます。
 ご覧いただいてすぐにお分かりになると思いますが、明度の流れがとてもよくできています。周りを徐々に暗くして、暗い背景に近づけていくことで、センターの部分にまるで光が差し込むように明るく鮮やかなチューリップが、急過ぎることなく浮かび上がり、うまくコントロール出来ました。
 彩度はどうでしょう。明度を落とした結果、同時に彩度も少し落ちていますが、センターエリアから、ロストエリアに向かっての、彩度の流れが、明度の流れほど確実にコントロールされていません。外側にある赤い花はその場所にしては少し鮮やかすぎます。目が赤い色を追って飛んでしまいますね。
 色についても、見てみましょう。写真ですとわかりづらいですが、混色をして色をコントロールしているうちに、カラーファミリーが変わってしまったようです。ここが大きな問題点でした。
 2 級では、こういった色彩についての評価は、それほど厳しくありませんが、ある程度の理解を求められます。
 そして、これはストロークカテゴリーですので、ストローク、ラインワークの評価がとても大きな割合を占めます。
 ストロークは上手に描かれています。引き続き練習をして、確実なストロークが描けるようになることが次のステップへの課題です。
 ラインワークを見てみましょう。ちょっとカクカクして、ぎこちないですね。特に短いラインが太くてぽってりしてしまいました。これも次回への課題ですね。
 このように、技術力のある方が、次に何を学んでいったら良いのかを、指し示してくれ、色について学んでいらっしゃる方が、どのくらい表現に結びついてきたのかを判断するための指針となるのが、2 級検定の評価です。
 トールペイントには、様々なストロークワークの世界があります。ローズマリング、ジョストボ、アッセンデルフト、バウエルンマーレライ、ヒンデローペン、マルチローディングなどなど数え切れません。こういった技法は検定とは無関係と思われていらっしゃいませんか?検定ではこういった技法での表現も重んじています。それぞれのスタイルを重んじながら、技術力、色彩に関する知識を、クリティークシートにあわせて、判断評価しています。
 トールペイント歴も長く、インストラクションがあれば、かなり上手に描けるという方は、次に何を学んでいったら良いのか、壁にぶつかることもあるでしょう。
こんな時には、是非この検定を利用して、次へのステップを切り開いてみてはいかがでしょうか?

Vol.6 〜2 級スティルライフの評価〜

第6 回2級スティルライフの検定で学ぶこと

 この検定講座も、回を重ねること6 回目となりました。多くの方から「毎回楽しみに、欠かさず読んでいます」「とても、学ぶことの多いコーナーです」といったお声をいただき、少しでも、検定にご興味、ご理解を賜り、みなさまのお役に立つことができることを、嬉しく思っております。 さて、今回も引き続き2010 年の2 級のスティルライフカテゴリーにエントリーされた方の作品をお借りいたしました。いつもながら、快くご理解ご協力いただき、本当にありがとうございます。
 2 級スティルライフは、色の勉強をされている方にとって、とても興味深いカテゴリーなのではないかと思います。なぜなら、学んできたことを試行錯誤しながらいろいろな形で表現に結びつけていく過程で、まだまだわからないことも多く、迷いや失敗を繰り返しながら、さらに多くのことを学んでいく途上にあるからです。
 この頃の一緒に学んでいる仲間の会話はとっても楽しいものです。頭の中はセオリーでいっぱいですが、なかなか色に結びつきません。ある部分はとってもよくわかってきますが、意外な部分が抜けていたり、勘違いをしていることもあります。一つピンとくることがあると、次から次へと目からウロコが落ちるように、結びついてくることもあります。でもやはり、検定に受かることのみに目が行ってしまい、暗くて長いトンネルのようにモヤがかかってなかなか抜けられないと感じて、学ぶことをやめてしまう方がいらっしゃるのもこの頃です。受験勉強ではなく、色の勉強をしていたはずなのに、とっても残念なことですね。
 頭の中がセオリーや受かることでいっぱいになってきてしまったら、素敵な絵を描くために、お勉強を始めたことを思い出しましょう。この講座のVol.2 で、お話したこと、クリティークシートで、最も重要な評価、覚えていらっしゃいますか?
「 きちんとデザインの解釈をして、印象の良い作品に仕上がっているかどうか」なによりも、絵として魅力が有るかどうか、という事を最も重んじているのです。
では、具体的に、作品を見ていきましょう。Jca_vol6
 あと一歩で2 級に合格の作品、とっても綺麗で素晴らしいですね。色の勉強もとてもよくされていることが、作品から見受けられます。
 先ず、3 級で押さえるべき点、ニスがけや仕上げ、細かいところへの気配り、綺麗なブレンディングといった基本的なことは、問題なく良く出来ていますね。当たり前のようですが、色にばかり気を取られてしまうと、最後まで気を抜かず丁寧に仕上げるということを、意外と忘れてしまいがちなのです。
 そして何より、この作品の評価が高かった点は、最初に目のいく場所、主題となるフォーカルエリアがきちんと確立されているということです。クリティークシートで、2番目に来る重要な評価です。カートの中のリンゴやイチゴ、ピンクの小花や手前のひまわりの右側の花びらのあたり、このへんに最初に視線がいきませんか? フォーカルエリアは、ひとつのものではなく、いくつかの物を含んだエリアなのですが、とても上手く表現できていますね。
 では、何が足りなかったのでしょう?学び始めた、色、明度、彩度の表現がまだすこしずつ、コントロールしきれていません。
 色を見てみましょう。赤と黄色をバランス良く使っています。黄色はほぼ問題がないのですが、フレーム、カート、リンゴ、花に使われている赤のファミリーが、少しずつずれているのです。イチゴの赤は、レッドオレンジにも見えますが、隣の小花はレッドバイオレットに寄っているように見えませんか?厳しいですね。3 級では、それほど大きな問題点ではなかったところですが、2 級では、もう少しコントロールが要求されます。1 級ともなれば、完璧に同じ色が繰り返されていなければ評価が下がります。
 明度はどうでしょう。センターから、背景に近づくに連れて、花や葉の色を次第に背景の明るさに近づけているのがおわかりになりますか?とても上手くできています。一方、センター以外のところにあるものの立体感を見てください。弱くすることを意識したため、明度差が足りず、立体感がなくなってしまいましたね。これは、1 級受験作品にも多く見受けられる現象です。勉強が進んでいる方に、よく起こりがちな失敗なのです。後ろのものも、しっかりと立体感をつけても、なおかつ後ろに見えるように描くということが大事です。
 最後に彩度を見てみましょう。実はこの作品の最も大きな問題点は、彩度でした。
 主題となるフォーカルエリアを効果的に作ろうと、センターの花や果物の彩度を上げているのですが、全体から受けるハイキー寄りのミドルキー(明るい色調の中間色)の柔らかい印象と比べて、黄色や赤がコントロールしきれず、鮮やかになりすぎて、目が釘付けになって、流れが止まってしまいました。
 鮮やかさのコントロールは、とても難しいですね。色を勉強していくと、最後の難関がこの鮮やかさと画面の中の位置関係と言えるかもしれません。
 鮮やかすぎる色の彩度を落としていくには、ある程度色彩の勉強をしないと、何を混ぜたら良いのか混乱してしまいます。どういう色に落としたいのかという目的がはっきりあって、その色にするために、学んだ色彩学のなかからどの方法を使うのか、ということを選んでいきます。一度体系立って学ぶと、余計な混乱は避けられるようになります。こうして鮮やかすぎる色が今度は、調節しすぎて鈍くなり、鈍すぎるので、少し彩度を上げると鮮やかになりすぎてしまう・・・こんな振り子のような状態を繰り返しながら、少しずつ振り幅が狭くなって、自分の出したい色が作れるようになってくるのです。
 この状態は混乱して、なかなか抜けられずに辛いですか?いえいえ、焦らずに、色作りや描く事を楽しんでくださいね。だんだん色が見えて来るご自身の目や、分かってくる面白さを味わってください。学んだことが、どのくらい表現に結びつくようになったかなと思ったら、誰にも指導されず自分の力だけで描く、締切のある検定作品を仕上げてみてくださいね。もしかしたら、振り子が大きく逆に振れて、点数が去年より悪くなることもあるかもしれません。でも確実に、以前よりいろいろなことが、身についているはずです。
 今年も、みなさまの多くの力作を拝見できることを楽しみにしております。