一般社団法人 日本クラフトアート協会

販売業者 日本クラフトアート協会
運営統括責任者 代表理事 菊池直也
所在地 〒104-0061  東京都中央区銀座1-6-2 銀座Aビル
電話番号 03-3561-6041
お支払い方法 お申込み時に商品代金をお支払いください。
お振込確認後、商品を発送いたします。
商品の引渡し時期 通常1週間ほどでお届けします。
銀行振込 振込み先 ゆうちょ銀行 〇一八(ゼロイチハチ)支店
普通:4334686 
口座名:社団法人日本クラフトアート協会
郵便振替 振込み先 記号10150 番号43346861
加入者名:社団法人日本クラフトアート協会             
お問合せ先 日本クラフトアート協会
TEL 03-3561-6041 FAX 03-3561-6121         

Vol.1 ~認定制度の意義~

第1回「トールペインティング技能検定の意義」
̶なぜ検定を受けるのでしょうか?-

 トールペイント…と、一口に行っても、実に様々な技法があって、とても幅の広いホビーである事は、もう皆さんご存知ですよね。
 アメリカントールペイント、ジョストボ、ローズマリング、マルチローディング、フローラル、スティルライフ…他にも数えきれないくらい色々なスタイルが有ります。
 図案があって、色も決まっていて、描き方も其々のスタイルに合わせて技法があるので、入口は、絵心が無くても、誰でも簡単に描けるようにできているのが、トールペインティングの良さですね。
 そして、上達するにつれて、それぞれのスタイルには、個々の認定試験などもあって、合格すれば、講師資格が取れたり、習ってきた図案が使えたり…と、これもまた、それぞれの規定に沿った認定が受けられるクラスもたくさんあります。これらの認定は、ご自身が習ってきたスタイルやカテゴリーの中での位置づけや証として、励みになる事でしょう。
 では、トールペインティングという全体を見たときに、ご自身がその技法を通じて学んできた事は、どのくらいの力になっているのでしょうか?
 ある認定は、ピラミッド状になっていて、実力や、年数に応じて高い評価にのぼり詰めていく形かもしれません。また、別の認定は、数個の課題で次々にお免状をいただけて、実力というよりは、モチベーションの為の認定かもしれません。しかし、それらは、あくまでもその技法、スタイルの認定なのです。
 どんなスタイルの技法を学んできたか、という事と関係なく、トールペイントを習う事によって得られる技術の向上や、知識の表現が、どのくらい身についたのかという、今の自分の力を図るための試験が、このトールペインティング技能検定です。
 検定というと、どうしても合格、不合格にとらわれて、一喜一憂し疲れてしまう人もいるかもしれません。それでは楽しいはずのトールペインティングが、まったく面白くなくなってしまいます。
 また、検定は、特別な勉強をしないと受けてはいけないと誤解なさっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
 この検定には其々の力を評価する、クリティークシートが付いています。これがとても大事なのです。そこには、ニスの塗り方、仕上げのていねいさ、細かいところへの気の遣い方、ブレンドのテクニックと、どこの教室で習っても、きちんと学ぶべきトールペイントの基礎の評価から始まり、ストロークやラインの正しい引き方、さらに勉強の進んだ方には、色の勉強の成果に至るまで、とても細かい項目から成り立っています。
 審査員は、一つ一つの作品を丁寧に、このクリティークシートに沿って審査していきます。各級の基準にしたがって、少しでも勉強の成果が作品に表わされていれば、ABC それぞれの評価が得られますし、点数も付きます。
 勉強のあとが見られなければ評価にNI(もっと勉強が必要)がつき、評価が出来ないとNFS、つまり点数が付きません。これは、試験ですので、クリティークシートでチェックする項目に評価されるような、トールペインティングの最低限の基本的な技術や知識を全く使わず、自由奔放なアートのように描いてしまうと、面白い作品でも点数をつける事ができず、NFS になってしまう事もあります。
 しかし、トールペインティング独特の、特殊な技法で描かれている場合は、そのスタイルを重んじて、評価していきます。
 55%以上の点数がつくという事は、習ってきた事が表現できているという事なので、とても大きな意味のあることなのです。65%には65%の、75%には75%の意味が有って付いている点数です。
 決して合格だけに意味のあるものではありません。
 検定の為の特別な勉強でなくても、近所のトールペインティング教室で、きちんとはみ出さない、デコボコしない、きれいなべた塗りや、スムーズなサイドロードを習い、正しいカンマストロークの引き方を身につければ、最初の一歩はもう、誰にでもできる事なのです。
 そして、一番大事なのは、検定を受けた後、クリティークシートに書かれている事をよく読んで下さい。次に、あなたが進めるべき勉強の方向が見えてくるはずです。毎年この検定を受けながら、指摘された勉強を積み重ねていく事で、徐々に実力が付き、いつか75%に達する力がついて、それがちゃんと表現できれば、自然と合格します。
 この技能検定のもう一つの特徴はとても奥の深い事です。級が上がるにつれて、アーティストとしての質も向上できるように、色彩学の要素が含まれています。技術とともに、教わった通りの色から、自分で決める色へと成長していく事が要求されます。
 そもそも、なぜ、このような検定が、できたのでしょうか?
 それは、トールペインターの質を向上させるための教育プログラムとして、日本トールペインティング協会が、14 年前に、当時アメリカのSDP のサティフィケーションで、長年審査員を務めておられたMDA の先生方をお招きして、検討を重ねて作られたものなのです。
 この検定が、始まってから、14 年の歳月が流れました。毎年数多くのエントリー作品の中から、それぞれの級のそれぞれの点数の基準となる、スタンダードと呼ばれる作品が選ばれ、写真に収められて、資料として蓄積されていきます。
 新しい年の審査にあたっては、必ずこの過去のスタンダードに照らし合わせて点数がつけられますので、年によって、あるいは審査員によってぶれるという事が無く、毎年同じ水準で評価されていきます。
 このように、システマティックにできているので、絶対的な信頼のおける評価の得られる認定制度と言えるのです。
 今の自分のトールペイント力を知るために、そして、次に何を学んでいけばよいのかを知るために、是非、検定にトライしてみて下さい。

Yamazaki
山崎裕子プロフィール:
イラストレータとして広告・出版の仕事に携わる。
2003 年ゴールドアーティストに認定。翌年よりシェリー先生・ペギー先生・キャロル先生から研修を受ける。2007 年MDAに認定。NTP(現JCA) トールペインティング技能検定の審査員として活動する。2009 年SDP のサティフィケーション審査員を務める。その他コンテスト多数受賞。現在トールペイントにまつわるブログを掲載中。
http://ameblo.jp/atelier-ys1/

Vol.2 〜検定で行っている評価〜

第2回 クリティークシート(評価表)には、なにが書かれているのでしょうか?

 前回は、検定講座では検定を受ける意義について書かせていただきました。「今の自分のトールペイント力を知り、次に何を学んでいけばよいのかを知るために」・・・そんなふうにとらえて、毎年受けることで、物差しのようにご自身の成長をはかってみてはいかがでしょうか。
 その中で、「この検定には其々の力を評価する、クリティークシートが付いています。これがとても大事なのです。」とお話ししたのですが、今回はこのクリティークシートで何を評価しているのかを、少しご説明しようと思います。
 クリティークシートは、作品の評価をしていく、とても大事な基準です。スティルライフ・フローラルカテゴリーとストロークカテゴリーでは、基準が少し違います。なぜなら、良い作品を描くために重要視される部分が違うからです。其々に、いくつかの評価する項目が有ります。その全ての総合評価で、点数が決まります。
 では先ず、スティルライフ、フローラル、ストローク全ての作品にとって一番大事な評価は、何でしょう?「きちんとデザインを解釈をして、印象の良い作品に仕上がっているかどうか」これが最も重要視されます。つまり、絵を描くにあたり、二スも、ブレンドも、色彩論ももちろん大事なのですが、なによりも、絵として魅力が有るかどうか、という事を最も重んじているのです。これが、この検定の素晴らしいところであり、ずっと長い間、続いてきた底力なのだと思います。
 勉強中の方によく起こりがちなのですが、試験という事で、少し硬くなってしまい、失敗しないようにと、色をおそるおそる置いて、無難で面白味のない絵になってしまっていることがあります。これでは、良い印象を与える魅力的な絵とは言えませんね。多少難が有っても、大胆に、生き生きと、楽しそうに描かれた絵は、自分の部屋に飾ってずっと眺めていたくなりませんか?これは、決して色彩論や技術を否定している訳ではありません。きれいな二ス、なめらかなブレンド、色彩論をよく理解したうえできちんとコントロールされた色を使う事で、魅力的な絵が生まれるのです。
 では、魅力的な、良い印象を与える絵を描くにはどうしたら良いのでしょう。そのよりどころとなるのが、クリティークシートの総合評価の下に続く、それぞれの項目なのです。この一つ一つを学び、きちんと理解し、表現できるようになることが、次第にバランスのとれた、ハーモニーをかもしだす、魅力的な作品づくりへの手助けとなるでしょう。スティルライフ・フローラルカテゴリーで、よい印象の作品として評価される際に、最も重要なのが「主題が効果的に確立されている」という事です。主題とは、よく、フォーカルエリア、とか、センターオブイントレストと呼ばれます。聞いたことが有りますか?絵の中で、最初に目が行く部分のことです。このポイントが散漫では、この絵はいったいどこが一番大事で、どこから見始めたらよいかわかりませんよね。また、ある一部分だけが、よく描かれていて、他の部分はいい加減だったら、視線がそこで止まってしまい、やはり絵全体の良い印象が得られませんね。良い印象を得るためには、主題が確立されていなければなりません。そして、この「フォーカルエリアを効果的に確立する」ために必要なのが、色彩論に基づく色のコントロールなのです。
 もちろん天賦の才能の持ち主で、感性だけで描けてしまう方もいらっしゃるかもしれません。でも、天才ではない普通の私たちは、この便利な体系だった理論を学ぶことで、もっと簡単に色のことが分かるようになります。中学や、高校の美術の授業で学んだ、色の勉強を思い出してみてください。色の3 要素「色相」「明度」「彩度」。まさに、この3 つがきちんと理解、認識できていて、適切にコントロールされ、具体的に作品の上で、表現されれば、フォーカルエリアが確立します。この3 要素の理解度もまた、クリティークシートのそれぞれの項目で評価されていきます。
 さて、検定というと、どうしてもこの3要素の勉強に注目が置かれがちです。確かに奥が深く、学んでいくのにも時間がかかるため、この部分の完成度が高いと作品の評価が高くなります。しかし、実は、この項目が厳しい評価で重要視されるのは、1 級受験者のみなのです。もちろん2 級、3 級受験者も勉強の進み具合が問われます。しかし、勉強して、知識として理解することと、色が見極められて確実に表現できることは違います。1 級では、確実に表現するための色を、選べる力が評価されますが、2 級では、まだ確実には表現しきれなくても、勉強して試みようとしている跡が見受けられる事で評価されます。そして、3 級は、勉強の入り口に立つ初心者のための級です。何も知らなかった昨日から、色を学んで表現しようと試み始めた明日へ、一歩を踏み出したかどうかを絵から見てとれることで、評価されるのです。
 そういったことを踏まえて、色彩論の勉強と表現の前に、全ての級に要求される、重要な評価が、技術点です。「きれいにブレンドができているか」「ラインワークや細かいところの処理が上手にできているか」「背景やフレームが絵と合っているか」「二スがきちんとぬられているか」これらは、トールペイントを始めた方が、最初に習う基本的な技術です。決して特殊なことではありません。そして、練習を積み重ねれば、どなたでもマスターできます。練習といっても決して苦しい修行ではありません。いつも楽しく描くトールペイントの作品を、ちょっとだけ細かいところまで気をつけて、きれいに仕上げてみましょう。せっかく描いた作品もきれいな仕上がりのほうが、飾っておいても気持ちが良いでしょう?
 技術を評価する項目は、すべての級で重んじられます。3 級受験者の作品はこれらの技術が優れていると、高い評価が得られます。2 級1 級受験者は、この部分は、3 級で合格してきたのですから、きちんとできているということが前提となります。
 次に、ストロークカテゴリーのスティルライフ・フローラルと違う点を見てみましょう。
 ストロークカテゴリーにおいて、最も大事なのは、「ストロークを上手にコントロールして描いているか」「ラインワークを上手にコントロールして描いているか」ということです。この技術が最も高く評価されます。
 必ずしも「主題が確立されている」必要はありません。ただし、もし主題となる部分を作った場合は、きちんと確立されているかどうかが評価対象となります。
「 色「」彩度「」明度」の評価は、「流れ」で表現します。デザインの中に流れができているかどうかが、大事なポイントとなります。
 ストロークカテゴリーでも、ブレンディング技術が評価されます。しかし、ストロークの部分は、絶対にブレンドしてはいけません。大きな形の中で、ブレンド力を見せてください。もちろんこのブレンドは、サイドロードや、ブロッキングのみならず、ストロークを重ねたり、並べて、少しずつずらして作るブレンドなど、伝統的な其々のストロークスタイルのブレンドの技法、どんな方法でも評価されます。
 クリティークシートに書かれている細かい評価を全てここで、ご説明することはできません。それは一人ひとり違うからです。このシートの詳しい解釈、それに沿ってどのように勉強をしていったらよいのかは、是非、検定を受けて、カンファレンスという解説の面談にいらしてください。そこで毎年、ご希望の方お一人お一人に、ご説明をしています。この面談を通して、「より深く理解することができました」というお声をいただき、いつもとても嬉しく思っております。

Yamazaki_2
山崎裕子プロフィール:
イラストレータとして広告・出版の仕事に携わる。
2003 年ゴールドアーティストに認定。翌年よりシェリー先生・ペギー先生・キャロル先生から研修を受ける。2007 年MDAに認定。NTP(現JCA) トールペインティング技能検定の審査員として活動する。2009 年SDP のサティフィケーション審査員を務める。その他コンテスト多数受賞。現在トールペイントにまつわるブログを掲載中。
http://ameblo.jp/atelier-ys1/

Vol.3 ~3 級ストロークの評価~

第3 回3級ストロークでは何を見ているのでしょう。

 検定講座も3 回目となりました。2 回にわたって、検定の意義や、クリティークシートの大事さを、お伝えしてきました。
 しかし、実際に検定を受けて、帰ってきたクリティークシートを見ても、勉強が進んでこないと、何を言っているのかが、なかなか読み取れません。そこで今回は、具体的に作品を見ながら、検定ではどんなことを審査しているのかを、解説していきたいと思います。
 昨年3 級のストロークカテゴリーにエントリーされ、合格まで、あと一歩という方の作品をお借りいたしました。このような試みに、快くご理解ご協力いただき、この講座を通して学ばれていらっしゃる皆様のために、作品をシェアして下さり、本当に感謝いたしております。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
 評価の客観的な見方について書いていきますので、時には辛口に感じる部分もあるかもしれませんが、評価の方法とご理解くださいませ。検定では、もしこう描いていればとか、もっとこうだったらといった評価はしません。そこにある絵そのものが、どうであるか、という事を審査していきます。3 級は検定初心者のための級ですので、2 級、1 級と級が上がるにつれて、徐々に評価が厳しくなります。
 では一緒に作品を見て行きましょう。(3級ストローク作品例)
Img_3391 「え~・・・、こんなにきれいなのに合格しないの?厳しい~! 」っていう声が聞こえてきそうですね。とっても上手に描けているステキな作品です。
 フレームを見てください。スポンジングのテクニックで、作品をより魅力的にしています。このように何か手を加えると、それ自体が評価の対象になります。成功すれば、高い評価を得られます。失敗を恐れて、なにもせず、それが結果的にデザインを上手くサポートできない場合もあるのです。この作品の場合は、デザインの色や明度、彩度とバランスが良く取れ、目を引きすぎず、効果的に引き立てています。
 二スがけもきれいにできました。筋やゴミが無く、すべすべの仕上がりです。画面の表面は、実際に手で触ってすべすべかどうかを確認して審査します。
 バックグラウンドも、デザインとバランスの取れた明度、彩度の色
を選んでいます。こうした基本的なところは、検定ではきちんと押さ
えましょう。ストロークカテゴリーで最も重要なのは、ストロークや、ラインワークです。Img_3391up_2
 細く入って、少し膨らみ、最後は細く抜ける、一筆でひいたガタつきの無い滑らかなラインが理想です。そのラインに沿って、流れるように、一筆でストロークを入れていきます。カンマストロークは、ヘッドが丸く、徐々に細くなっていく、正しいティアドロップ型が、同じ間隔で、同じ方向に向かって正しいテイル( 終わり) で描かれているかを見ていきます。
 作品では、カンマストロークの丸いヘッドはきれいに描けていますね。ラインやストロークに、ところどころちょっとぎこちない部分が有ります。テイルがかすれて、転写のラインが見えているものもあります。しかし、一貫して、一筆で引いていると見えます。
 3 級としては、評価できるストローク、ラインワークですが、引き続き練習をしていきましょう。ストロークカテゴリーは、ストロークが、かなり良いと、高い評価が得られます。
 フォーカルエリアを作る必要はありません。色、明度、彩度が、バランスよく調和されて、流れができていればよいのです。もし、作ってあれば、フォーカルエリアのある作品として審査します。
 この作品は、中央部分の大きなチューリップが明るく、外側に向かって流れができているように見えるので、フォーカルエリアを作った作品として審査しました。
 先ず、明度を見ましょう。全体に明度の低いローキーで、中心が明るく、外側に向かって暗くなっています。画面全体の明度の流れがとてもよくできています。ただ、外側についているピンクのドットがちょっと明るく、目を引いてしまいませんか? 一つ一つの要素の明度を見てみましょう。きれいにブレンドできていますが、グラデーションが弱く、立体感が足りません。明度では、全体の流れと、個々のグラデーションや立体感を見ています。
 次に、色を見てみましょう。ピンクとグリーン系でできていますね。グリーンに注目して下さい。センターはイエローグリーンですが、外側に行くに従って、ブルーグリーンになってしまいました。これは、とても混乱しやすく、1 級の方でも、間違えやすい部分です。同じ色が、明度と彩度を変えて繰り返されている事で、全体の流れができるのです。もしイエローグリーンとブルーグリーンを使うのであれば、両方の色を、中央にも、外側にも使う事で色が流れます。でも、色数が多くなるとコントロールが難しくなるので、明度や彩度を変える時に、グリーンから、隣の色に変わらないように気をつける方がより簡単ですね。
 最後に彩度です。グリーン系は、外側に向かって明度を落としていった時、ブルーグリーンの彩度が、上がってしまいました。結果的に、フレームライナーのブルーグリーンがとても鮮やかになってしまい、デザインから目をそらしてしまいます。一方、ピンクの色は、センターが明るく、外側へ行くにつれ、色も彩度も変わらず暗くなっています。色と明度の流れはできました。しかしこれでは、彩度の流れができません。グリーンと比べてもセンターのピンクは、ちょっと彩度が低くバランスが取れていませんね。センターに向かってピンクをもう少し鮮やかにしていくと、彩度にも流れができます。色や彩度の流れを作るのは、とても難しいですね。3 級では、有る程度学んでいる様子が伺えれば、この部分は、それほど厳しい評価をしません。
 このように検定では、一つ一つの項目を、別々に見て行き、最後に総合評価で点数が決まります。
 シェリー・ネルソン先生は仰います。「1 日10 分、100 ストローク、毎日練習しましょう」
 トールペイントで習う基本的な技術をきちんと練習して、丁寧に描き上げることが大事です。今年の夏は毎日10 分練習して、3 級ストロークにトライしてみませんか?

Yamazaki_3
山崎裕子プロフィール:
イラストレータとして広告・出版の仕事に携わる。
2003 年ゴールドアーティストに認定。翌年よりシェリー先生・ペギー先生・キャロル先生から研修を受ける。2007 年MDAに認定。NTP(現JCA) トールペインティング技能検定の審査員として活動する。2009 年SDP のサティフィケーション審査員を務める。その他コンテスト多数受賞。現在トールペイントにまつわるブログを掲載中。
http://ameblo.jp/atelier-ys1/

新設アートコース受講生募集「パステルシャインアート」

一般社団法人日本クラフトアート協会(JCA)では、この度、新たなアートコースを開講することとなりました。これまで修得したトールペイントの技術に加え、よりアート的な高度のテクニックや感性を磨いていただけるクラスです。指導する講師は、美術・デザイン・セラピー・工芸のそれぞれの世界において、第一線で活躍している講師陣をお迎えいたしました。
JCAが自信を持ってお薦めするアートコース、ぜひ、体験ください。

Photo

アートセラピスト大募集!
パステルシャインアートセラピー コース
笑顔アート インストラクター養成講座
日時:2012 年1 月11日(水)、18 日(水)、25 日(水) 各日10:00 ~ 16:00

パステルシャインアートは本来持っているクリエイティブな能力を呼び覚まし全身が微笑むメソッドです。そして、その絵をお部屋に飾ったりプレゼントすることでハッピーな輪を広げる事ができます。受講後は、アートセラピスト“笑顔アート インストラクター”として多くの方にその技法と夢や希望を与えていただくことが出来ます。講師は、パステルシャインアート創始者である江村先生とビューティーライフコンサルトの西川先生のお二人です。

受講料:¥105,000(教材・テキスト代として、¥15,000(予定)が別途掛かります。)
認定証:日本クラフトアート協会が発行するJCA 公認講師認定証をご希望される方は、発行料¥21,000(2年間有効 更新料¥10,500)と協会運営費 年間¥3,150 が別途必要となります。

お申し込み・お問い合わせは
銀座ソレイユ TEL 03-3561-6041 まで

※2012年3月より銀座ソレイユ名古屋校でも開講予定!

P12emura
江村信一
(株)サンリオにてキャラクターデザイナーとして勤務後、1984 年にキャラクターデザイン&ライセンススタジオCISを設立。U17 世界選手権サッカー大会マスコットやD’BOYなど、約2,000 種に及ぶキャラクター商品や企業のキャラクター等を数多く手がける。1995 年パステルシャインアートメソッドを開発。著書にベストセラー『元気を出して』、『大切なこと』(文:松下幸之助/PHP 研究所)など多数、NHK「おしゃれ工房」他メディアにも多数出演。日本パステルシャインアート協会(JPSAA)代表、マスター講師を務める。HP アドレス:http://www1.ocn.ne.jp/~cis/

P12nishikawa_2 
西川眞知子
アーユルヴェーダ&ヨガ研究家上智大学外国語学部英語学科を経て、仏教大学卒業、日本ナチュラルヒーリングセンター代表、(株)ゼロサイト代表、日本アーユルヴェーダ協会理事 。世界のセラピー、心理学に精通。美容、健康コンサルタント。著書に『生命の科学アーユルヴェーダ』農文協、『アーユルヴェーダ入門』地球丸、ほか多数。JPSAA 副代表、マスター講師を務める。HP アドレス:http://www.jnhc.co.jp

※パステルシャインアートとは
パステルをパウダーにして筆の代わりにコットンや指で描く、難しいデッサンも要らない、どなたでも美しい絵が簡単に描ける方法。世界で1枚しかない自分だけのオリジナルの絵を、あっという間に仕上げることが出来、描くことが楽しく、絵が苦手の方からプロの方まで独自の絵を楽しむことができます。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

祝!! 出版記念 作品展&体験会

電子書籍『アートの絆』出版の決定と『世界でいちばん簡単な10分間アート(仮称)』(コスモ21刊)の出版を記念し、作品展を行います。

【作品展】 日時:2011 年10 月12 日(水)~ 10 月22 日(土)

場所:クラフト アート ギャラリー銀座ソレイユ

【体験会】 日時:期間中毎日10:00 ~ 17:00 参加費¥500

聖路加病院の日野原先生も体験されたパステルシャインアート、是非、貴方も体験してみてください。

新設アートコース受講生募集「光と水のノスタルジックアート」

一般社団法人日本クラフトアート協会(JCA)では、この度、新たなアートコースを開講することとなりました。これまで修得したトールペイントの技術に加え、よりアート的な高度のテクニックや感性を磨いていただけるクラスです。指導する講師は、美術・デザイン・セラピー・工芸のそれぞれの世界において、第一線で活躍している講師陣をお迎えいたしました。
JCAが自信を持ってお薦めするアートコース、ぜひ、体験ください。

JCA「光と水のノスタルジックアート」公認講師養成講座 2012 年春開講予定! 

1004_3玉神輝美が生み出す水彩画は、太陽の光と水が織りなす鮮やかな色彩のグラデーション・・・・・・。その色はある時はノスタルジックに、またある時はファンタジックに心の中に響いていきます。その独自の美しさの秘密は、マスキングインクを駆使することによって表現しています。色はあなた自身を映し出す鏡。その色の魔法を学ぶとともに自分自身を表現し、周りをも明るく照らす作品を創作してみましょう。

801_2 803_2

Labyrinth_2

002501
玉神輝美 –Kimi Tamagami

愛媛県宇和島市に、絵描き・玉神正美の長男として生まれる。父親の描く絵を見て育ち独自の絵画技法を身につけ、1987 年より熱帯の水中の世界を描き始める。ヨーロッパ、アメリカを始め、世界50 カ国でジグソーパズルなどに商品化される。2008 年、丸の内OAZO・丸善本店ギャラリーに於いて個展。近年は水彩の風景画やファンタジーの作品を制作。カルチャーセンター7カ所で水彩画、パステル画の講師を務める。

開催決定!「光と水のノスタルジックアート展 」
日時:2012 年1 月16 日(月)~ 28 日(土)
会場:クラフト アート ギャラリー銀座ソレイユにて

【体験コース】
日時:2012 年1 月28 日(土) 10:00 ~ 16:00
受講料 ¥7,350
材料費:別途
※お好きな作品を体験できます。

お申し込み・お問い合わせは
銀座ソレイユ TEL 03-3561-6041 まで

新設アートコース受講生募集「田沢式アートフラワー」

一般社団法人日本クラフトアート協会(JCA)では、この度、新たなアートコースを開講することとなりました。これまで修得したトールペイントの技術に加え、よりアート的な高度のテクニックや感性を磨いていただけるクラスです。指導する講師は、美術・デザイン・セラピー・工芸のそれぞれの世界において、第一線で活躍している講師陣をお迎えいたしました。
JCAが自信を持ってお薦めするアートコース、ぜひ、体験ください。

Photo_2
JCA「田沢式アートフラワー」公認講師養成講座 2012 年春開講予定!
ペーパーで織りなす穏やかで自然に優しいアートフラワー

一枚いちまいくり抜かれた花びらを丹念に重ね合わせ貴方だけのお花を咲かせてみませんか。すべて紙を使用しているので花びらや葉にメッセージを書き、ブーケやリース、その他、自由にアレンジをすることが出来ます。手作り感あふれるお花で大切な方への贈りものやインテリアに最適です。

4752

田沢信子

田沢式アートフラワー創始者 TAZAWA アートフラワー主宰。コツを覚えれば誰にでも簡単手軽に多くの花が作れるよう独自の作り方を考案。TASK(東京都台東区、荒川区、足立区、墨田区、葛飾区)ものづくり大賞において、平成20 年、21 年連続で優秀賞を受賞。他に独自開発した水溶性の紙を使用し海上自衛隊洋上慰霊祭のリースや東日本大震災の復興に係わるプロジェクトなどに参加幅広い活動をおこなっている。

Vol.4 〜3 級スティルライフの評価〜

第4回 3級スティルライフでは何を見ているのでしょう。

 この検定講座では、検定の意義やクリティークシートの大切さをお伝えしてまいりました。前回は、実際に3 級ストロークの作品をお借りして、クリティークシートの見方を解説いたしました。検定ではどんなことを審査しているのか、その一端がご理解いただけたのではないかと思います。
 今回は、昨年3 級のスティルライフカテゴリーにエントリーされ、合格まで、やはりあと一歩という方の作品をお借りいたしました。快くご理解ご協力いただき、皆様のために作品をシェアしてくださって、本当にありがとうございます。
評価の客観的な見方について書いていきますので、時には辛口に感じる部分もあるかもしれませんが、評価の方法とご理解くださいませ。検定では、もしこう描いていればとか、もっとこうだったらといった評価はしません。そこにある絵そのものが、どうであるか、という事を審査していきます。
 とっても丁寧で、きれいに描かれていますね。どこが良くて高い評価を得られて、なにが原因で合格まであと一歩だったのでしょう。一緒に作品を見ながら、考えてみましょう。

Img_3395 先ず写真では分かりにくいところですが、この作品は仕上げのニスがとてもきれいで丁寧です。フレームや背景の色も、デザインを引き立てて、とてもよくできています。厳密に言うと、色が少しずれているのですが、3 級ではそれほど厳しくとりません。そして何よりこの作品は、細かい部分の描写の丁寧さや、サイドロードで描かれたブレンドの技術の高さが評価されました。
 ここまでは、特別な検定のための勉強をしなくても、普段からトールペイントの作品を熱心に、そして丁寧にたくさん描かれていれば、どなたでも身に付けることのできる技術です。そしてこの技術をきちんと身につければ、合格が見えてくる作品が描けるようになるのです。
 このくらい描けるようになれば、次は、そろそろ色の事を学んでいく時期といえるでしょう。ここからが、この検定の提案する勉強の新たなスタートラインです。

 では、なぜ色の勉強が必要なのでしょう。絵を描いた時に、最初に見てほしい部分はどこですか?この部分をフォーカルエリアと呼びます。そこから、心地よく視線が流れて、絵全体をいつまでも飽きずにずっと、見ていてほしいですよね。そのために、色の流れが必要になります。写実的な絵であれば、立体感や質感はどうやって出しましょう。こういった問題が全て色をコントロールすることで解決できるのです。
 色を見ていくときに、混乱しないように必ず分けて考える必要があるのが、色の3 要素です。色相、明度、彩度、もうこれは、皆さんご存知ですね。今、自分がコントロールしようとしているのはこの3つの要素のうちのどれなのかを、常に考えながら色を見る習慣をつけましょう。とはいっても、最初はなかなか見分けるのは難しいですね。意識して、見ようとしているとだんだん慣れて、見分けることができるようになりますよ。

 では、再び作品をご覧ください。色はいかがですか?黄色、紫、緑この3 色をバランスよく繰り返していますね。色の勉強を一歩スタートし始めていることが分かります。もしここに、一つだけ全く違う色が有ったらどうでしょう?そこに目が行って、視線が釘付けになってしまいませんか?ここでは、ひまわりの花芯の色が、ちょっと黄色のカラーファミリーから外れていて、目を引いてしまいます。しかしこの花芯は、どうやら色よりも明るさに問題が有りそうですね。

 次に、明度を見てみましょう。ハイキーの柔らかいイメージの作品です。やはりひまわりの花芯が、暗すぎて、目が行ってしまいませんか?この作品では、どこがフォーカルエリアかよくわかりませんね。中央の紫の花と、左下のひまわりのあたりのような気もしますが、右上のひまわりの花芯や、左下のブルーベリーのあたりも暗いので目が飛んでしまいます。又、センターに近い白い花のシェードが明るすぎ立体感が無いので、やはりセンターを支える位置にしては弱いですね。一つ一つの要素にもっと暗いシェードを入れて、もう少し立体感も欲しいところです。明度の項目では、このように画面全体の明るさの流れとともに、一つ一つの要素の立体感を表すために使われている明度も見ているのです。
 彩度、鮮やかさについては、未知の世界でしょうか。おそらく絵の具のボトルから出した色をほぼそのまま使われていらっしゃるのかもしれませんね。

 トールペインティングは本来、たくさんの明度彩度のそろったボトルから選んだ色で描くクラフトですから、自分で色を調節して作るのは、ちょっとしたハードルでしょうか。うまく使えば、ボトルの色の明度彩度の並びで、流れを作ることもできます。でも微妙な色の変化には、やはり知識が必要です。この作品では、黄色、紫、緑の鮮やかさがどの位置でも全て同じに描かれているので、フォーカルエリアが確立されず、彩度の流れができませんでした。
 3 級では、まだそれほど完璧な彩度のコントロールは要求されません。色の3 要素の理解がもう少しずつ、作品に表現されていると、さらに高い評価を得られます。
 この作品からは、色について学び始めたことが感じられます。フォーカルエリアや立体感を作れるように、さらに色の勉強をしていきましょう。

 このように、いつものトールペイントがとっても上手になってきたら、ちょっとだけ色の勉強を初めて、検定で力試しをしてみませんか。クリティークシートを読むことで、次の課題が見えてきますよ。

Yamazaki_3
山崎裕子プロフィール:
イラストレータとして広告・出版の仕事に携わる。
2003 年ゴールドアーティストに認定。翌年よりシェリー先生・ペギー先生・キャロル先生から研修を受ける。2007 年MDAに認定。NTP(現JCA) トールペインティング技能検定の審査員として活動する。2009 年SDP のサティフィケーション審査員を務める。その他コンテスト多数受賞。現在トールペイントにまつわるブログを掲載中。
http://ameblo.jp/atelier-ys1/


2017年度 第21回トールペインティング技能検定 実施要領

 日本クラフトアート協会の実施するトールペインティング技能検定は、一定の基準により公平にペインティング技術を評価するものです。検定は毎年一回実施され、課題にはストローク科目、スティルライフ(静物画)科目があり、各々が得意とする部門で実力を試すことができます。課題デザインの制作と審査は、ペインティング指導歴、および審査経験の豊富な国内外のトップアーティストが行います。

技能検定実施要項について

資料をみるにはここをクリック

技能検定申込書

申込書のダウンロードはこちら

検定の意味と認定アーティストになること
トールペイントの技能検定を受けることにどんな意味があるのか、認定アーティストになるとどんな特典があるのか、といったことはよく聞かれることです。
しかし、この検定は報酬や特典を求めるために受けるものではありません。
それぞれのペインティングスタイルをより生かすために学び、その努力の成果を認めてもらい、また自分自身でも技術レベルを 確認するためのものです。そして目標を持ち自分を常に高める努力をすることは大事なことだと思うのです。
ブロンズアーティスト、シルバーアーティスト、ゴールドアーティストとなることがあなた自身の自信と誇りの証明ともなります。

2011年度 第15回トールペインティング技能検定 結果発表

2011年度、第15回トールペインティング技能検定の審査が行われました。
ご応募いただいた皆様に心より感謝申し上げます。


ゴールドアーティスト誕生! 
Katsukura_2
ストローク部門合格
勝倉秀美様(愛知県刈谷市)


シルバーアーティスト合格 2級
Abe_2
ストローク部門合格
阿部周美様(山形県山形市)


ブロンズアーティスト合格 3級
Yamaguchi_2
スティルライフ部門合格
山口裕美様(京都市右京区)

Yoshida_2
スティルライフ部門合格
吉田恵美子様(神奈川県足柄上郡)

Yamada_3
ストローク部門合格
山田育恵様(京都府宇治市)


おめでとうございます!

 この検定が単なる資格獲得だけを目的とするものではなく、トールペインティングの向上に必要な技術や、色彩に関する知識、表現力等を学ぶための礎となり、勉強を重ねることで、より素晴らしい作品が出来上がるための指針となることが少しずつ定着してきたように思えます。今年は昨年に引き続き二人目のゴールドアーティストが誕生いたしました。諦めず、投げ出さず、気長に学ぶ地道な努力の成果に心からエールを贈ります。合格された方々もおめでとうございます。今年もまた新たな気持ちで一歩前進して下さることを期待いたします。

こちらの合格作品は2012年4月26日(木)~ 28日(土)に東京ビッグサイトにておこなわれる「日本ホビーショー」のサン-ケイブースにて展示いたします。どうぞ足をお運びくださいませ。